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アナログ、デジタルの境目その先に…
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f89270fe.jpegようやく、2月の半ばからやっていたミヤマクワガタのモデラでの切削作業が終了しました。

思い起こせば、脚の部分のABSを使った切削では、2本も1ミリのエンドミルを折ってしまい、胴体の切削でも切削面をあやまって深く設定してしまい1本、計3本のミルをダメにしてしまいましたOTZ!

それにもなんとかめげることなく立ち直って、2ヶ月と一週間あまりでやっと彫り上げる事が出来ました!!

今までに3体のコガネムシを切削しましたが、その時は1本もミルを折る事が無かったので、今回はかなりてごわかったです。

設定を以前は仕上げ走査線でしたが、なぜか折れる事が無かったのに、今回は何本も追ってしまいそれまでの走査線でやるのが怖くなって、今回は3~4倍時間のかかる反面、ミルにふたんのすくない安全策の等高線で地道に仕上げ作業をしました。

もしかしたら、モーターが寿命でパワーが落ちたために、ミルにかかる負荷が大きくなってきた・・・?のでおれてしまったのかなぁー?とか後から思ったりしています。

まあさておき、上のクワガタの大顎ですが、型枠に収まった姿はさながら現代美術のスカルプトのようでけっこう気に入っています!

まあ、ここで1年あまりモデラで切削してきてお役に立ちそうな小技というかちょっとしたことですが、皆さんの何かのお役に立てばと思いいくつか載せておきます。

これは友人のORITA氏から教わった事ですが (いつもお世話様です!) Z0を正確に出すために材料をすこしツールの原点から1.5~3ミリほどはみだしてワークス台にのせて、ツール落とし (up,dounボタンで適当な高さまでミルを適度な高さまでおろして、ミルを固定しているイモねじを緩めて材料の上の面に落としてやりz0を出す方法)で調節e5b2b070.jpeg
db6e9db0.jpeg


















ツール落としの際、カバーが邪魔でイモねじを緩めるのに苦労するので、メーカーではあまり進められてはいないようですが、カバーのスイッチのところに上の図のようにプラ版とうでスイッチを入れた状態にしておくと、あまり苦労することなく、容易にイモねじを緩めたり締めたりできます。

この方法で切削している状態を良く見たいときなどにも使えます。

それと、ちょっとした工夫ですが、今回やってみてけっこう使えた方法です。
A面(表面)は底の面があるのでツールの有効長(ミルが届いて削れる深さ)は大体ミルを荒削りしたものにあてがえば分かるのですが、B面(裏面)はミルの切削面がすでに削られてしまっていてない状態なのです。   

そこで真鍮線 (プラ棒でもアルミ棒でもかまいません) で設定してある切削面から底の捨て板までの長さにミルの有効長をたした長さをマーカーなどで印をつけて、その真鍮線を材料にあてがえば切削可能なふかさがおおよそ分かると言うわけです。

SRP PLAYERではこの手間がいらないのかなぁー?とか思っていますが、金欠の私としてはMP4でしばらくやっていかないといけないのでシンプルですが使えるやり方です。

最近になって知ったのですが、モデラでの4面切削とかもやっていらっしゃる「東工房日記」の東さんのブログとかもなにかとさんこうになりそうですのでリンクを張っておきます。   http://higashikoubou.blog.shinobi.jp/TrackBack/245/

東さんはプロの原型師で、ご自分でMDX-15(私と同じモデラです)の治具なども作っていらっしゃってそのままではないですが私も参考にさせていただいています。

東さんも含めて、最近ではみなさん、出力サービスのほうを利用しているみたいで、私のほうもモデラを買って1年ほどですが、なにかと手間の掛からない出力サービスを近じかどんな感じか利用してみようかと思ってます。

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前回はABSを削っている途中でエンドミルがぽっきり折れてしまった事を書きましたが、その続きです。
ネットで対処方をみたり、自分で考えたりした結果、2つほど改善方法を試しました (というか試してます!)

一つ目は手っ取り早く細いミルで余白の部分を削らずにミルへの負担を減らすと言う方法で、荒削りだと設定したところを0.5ミリほど残して削られているので、余裕をもって仕上げの細い1ミリのミルでは余白の部分をかすめるように設定を1.5ミリほど上にしてやります。
余白のところはひっくり返して裏から削ってしまうと何もない空間になるので、仕上げ用のミルを使っていくら真平らにきれいに仕上げてもまったく意味のないということです。

もう一つは、モデラの掲示板でzacodaの寺部さん (ここから私もモデラを購入しました!) がおっしゃっていた方法で、金魚などの熱帯魚の飼育に使うエアーポンプを使ってミルを常時冷却する方法で、私は最初500円の安いポンプを購入しましたが、全く使い物にならなかったので、3000円弱の深さが90センチの水槽でも使用できると言う高性能のポンプを使用する事にしました。
DSC00301.jpgDSC00306.jpg























少々高価かと思いますが、ミル一本が3500円以上の高価なものと考えるとそんなには高価ではないかな~
とか少々金銭感覚が馬鹿になっているかもしれませんね(笑)

とか言ってる間にミルの状態をいまチェックしたところ残念ながら少し巻き付きが出ていました。
巻きつきのせいで少々切削しているものが深く削られてしまいました (ショック) 油断大敵です! 

今夜は朝の6時くらいまで切削の出力が掛かるのでそれまで起きていなければいけません。

時間は流れて6時過ぎ、努力の甲斐なくミルをまたおってしまいましたOTZ
また色々と考え直さねば・・・

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DSC00296.jpg

























ようやくミヤマクワガタを切削の作業に入る事が出来ました。   ABSお初の切削でかなり苦戦しております。

何が大変かと申しますと、ミル(切削機に取り付けるドリルのようなもの)が折れてしまいました!!
ABSと言う素材は、削ってゆくうちにミルが熱をもってくるとその熱で溶けてミルに絡み付いてしまうのです。

その状態で切削を続けてゆくと、素材に引っかかってしまいポッキリいってしまうというわけです。
そんあこんなで、ケミカルウッドと同じ感覚でやっていたら当然ダメで、2~30分に一度は必ずミルの状態をチエックしなければいけないようです。
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今回、片面荒削りに12時間ほど、荒削りはミルの太さが3ミリほどありこれは太かったために熱を持ちにくく、巻きつきはまったくみられませんでした。 (そのかわり削る音はうるさかったですが)
問題は仕上げの1ミリのミルを使ったときで、こちらはかなりデリケートで、熱を持ちやすく上に言った通りです。
これから、仕上げの段階では付きっ切りで見てゆこうかと思います。

MODELAの掲示板とか、何かと参考になりそうなのでリンクを張っておきます。http://www.tagiya.co.jp/bbs/200704010306.htm#200703142153

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DSCN2489.jpgc1c6b15e.jpeg














前回につづいてモデラでのマルダイコクの切削を紹介します。  脚の画像を載せておきます。

上の画像右の画像をモデラで彫ったものが左になります。   大きさが分かりづらいですが、横の辺がおおよ
そ15センチ、縦が10センチというところです。    メタセコなどで型枠も作ってしまった方が傾斜をつけたり出来るので何かと便利です。

とてもじゃないけれど手彫りではここまでの精度で作る事はできません。  モデラって偉いですね。

だいたい彫り上げるのに休み休みで3日、40時間というところです。   いろいろと削ってみて分かったのですが、荒削り3ミリボールミルを使い等高線で、仕上げを1ミリボールミルで走査線で削るのが一番早いようです。
DSCN2491.jpg



























削り出して組み上げたものです。  少し鞘羽が長すぎてしまったので5ミリほど削って短くしょうかと思います。


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今かかっているMODELA (MDX-15) での昆虫の切削を紹介します。
忘れたわけではないのだけれどサイレンのチュートリアルは暫くお休みです。  ・・・すみません

とかく3DCGをMODELAのような機械を使って立体に起こすのは難しいと思われがちですが、私の場合運良く切削をやっている友人がいたのでそんなには苦労しませんでした。  (W.O氏に感謝!)
DSCN2478.jpgDSCN2477.jpg
























左が切削中のダイコクコガネの前胸部、右が腹部裏面から見たところ。
右を切削するのに大体4~50時間というところ、デフォで大体やっているので、もっとツールの移動速度、
切り込み量等早くすれば30時間ほどで出来ると思います。

しかし、先端のドリルの刃(ミルといいます)に負担のかけるとミルが折れたり、またミルを回転させているモーターにも負担をかけ、エラーで止まってしまい工程をまたPCで作り直すなどかえって時間をロスしてしまうので、よっぽどの場合を除いてデフォの状態でやるのがベターでしょう。 DSCN2483.jpg
b0f81d87.jpeg














途中段階ですが、左がダイコクコガネの前胸部を片面だけ切削した状態、左が元になったメタセコの
3Dデータ。             
左を見ていただくと分かりますがかなりの精度で出力されています。

横は掘られていない状態ですが、今回2面切削で裏面を掘ってやるとある程度良く再現してくれます。

本当だったら4面やりたいところですが、時間と手間がかかるのでサイドの彫り残しはあとから手でやるつもりです。     

4面やると仕上げ削りだけだと思うけれど1.5倍以上は時間がかかると思ったほうが良いです。
                                                             
9/23日のインセクトフェアーで売り出すつもりですので興味ある方、宜しくお願いします。
ちなみに、組み立てキットで3千円、完成品で8千円で販売します。  

デザインフェスタで売れ残ったファウヌスニジダイコク、ボナリエンスニジダイコクもあわせて売るつもりです。                                                                    

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MUSHIBUCHI (渋谷 明弘)
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造形屋さん
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昆虫、メカ、クリーチャーなどの模型をCG(ZBrush 3D-coat Rhinoceros )などを主に使って制作しています。 

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※現在、可動昆虫の販売は諸事情ありましてワンダーフェスティバルのみとさせていただいております。 まことに勝手ながらその事に関するお問い合わせはご遠慮ください。※また、ブログ内の画像を無断で使用することはお断りいたします。
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